こんにちは!
FIREを目指す、40代会社員のaotakoです。
日本だと東証33業種と、TOPIX-17のように、業種が分けられていますが
アメリカでもセクター別けがなされているのをご存知でしょうか?
(aotakoは恥ずかしながら、知りませんでした)
本日はアメリカのセクター別けについて報告します。
GICSとICB
GICS(Global Industry Classification Standard:世界産業分類基準)とは、
アメリカの格付け機関S&P(Standard & Poor's:スタンダード&プアーズ)と、
株価指数を算出しているMSCI(Morgan Stanley Capital International:モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が1999年に共同して開発したものになります。
それに対し、ICB(Industry Classification Benchmark :業種分類ベンチマーク)とは、
FTSE Russellブランドで事業を展開するFTSEインターナショナル社が設定している分類となります(FTSEはRussell2000等の指標を管理している会社です)。
GICSとは
全体を大きく【11のセクター】に分類し、
その下に24の産業グループ、
69の産業、
158の産業サブグループという
4層のピラミッド構造となっています。
11のセクターは
- エネルギー(Energy)
- 素材(Materials)
- 資本財(Industrials)
- 一般消費財(Consumer Discretionary)
- 生活必需品(Consumer Staples)
- ヘルスケア(Health Care)
- 金融(Financials)
- 情報技術(Information Technology)
- 通信サービス(Communication Services)
- 公益事業(Utilities)
- 不動産(Real Estate)
となっています。
ICBとは
ICBも全部で【11のセクター】分類からなっています。
2021年3月19日に刷新され、以下のような分類に変更されました。
- エネルギー(Energy)
- 素材(Basic Materials)
- 資本財(Industrials)
- 一般消費財(Consumer Discretionary)
- 生活必需品(Consumer Staples)
- ヘルスケア(Healthcare)
- 金融(Financials)
- 情報技術(Technology)
- 情報通信(Telecommunications)
- 公益事業(Utilities)
- 不動産(Real Estate)
GICSとは微妙に違いがあります。
覚えておきたいのは「通信関連」のセクターの違いです。
まとめ(GICSとICBの通信関連セクターの違い)
GICS【Communication Services(通信サービス)】
通信サービス会社に加え、ネットを通したコミュニケーションツールや娯楽も含む。
例:DIS(ディズニー)、NFLX(Netflix)、GOOGL(アルファベット)、FB(フェイスブック)など
ICB【Telecommunications(情報通信)】
いわゆる狭義の「通信サービス」が対象。
まあ、特にきっちり覚えておく必要はないと思いますが、
なんで同じ「通信」関連なのにセクター名が違うんだろうと疑問に感じたときには、
この違いを思い出していただければと思います。
このように、GICSとICBの2つの基準がありますが、
大きく11の分類があることは同じなので、
細かいことは気にする必要はないと考えます。
ちなみに、S&P500におけるセクター別内訳は以下の通りです。
(1位:情報技術、2位:ヘルスケア、3位:一般消費財)
※データ出所:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(2019年12月31日時点)
次回から、個々のセクターを見ていきます。
目指せFIRE!