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TIP vs VTIP【米国物価連動国債の選択】

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こんにちは!
FIREを目指す、40代独身会社員のaotakoです。

 

米国物価連動国債(TIPS)ご存知でしょうか?

債券はインフレに弱いのですが、この弱点を補うTIPS(Treasury Inflation-Protected Securities)という債券があります。

今日はこれについて解説し、最後にTIPSのETFについて比較します。

 

債券はインフレに弱いけど。。。

通常の債券の場合、元本と利子の部分は固定であり、利子額および元本の償還額は変動しません。
そのため、物価が上昇すれば、実質ベースでみた(物価上昇分を割り引いた実質的な)債券の価値は低下します。

たとえば100万円の債券を持っていて、2%(2万円)の利子が付く場合において、
1年で3%のインフレがあれば100万円のものが1年後には103万円になり、
債券の運用結果である102万円で買おうとしても買えません。
したがって、債券運用によって見かけ上は利益が出ていたとしても、実質的には損をしていることになります。

一方、TIPSの場合、物価上昇に連動して元本が増加するため、利子額や償還額が増加します。(逆に物価下落が起これば、物価下落に連動して元本が減少します)

たとえば100万円の債券をもっていて、2%(2万円)の利子が付く場合において、
1年で3%のインフレがあれば、元本はインフレ分が増加して103万円になり、
利子と合わせて105万円になります。

したがってTIPSは、インフレがおきても実質的な価値が低下しない債券、といえます。

 

SBI証券では2つのTIPSのETFが購入可能

ここまで紹介してきた米国物価連動債(TIPS)ですが、SBI証券では2銘柄取り扱いがあります! 

銘柄

管理会社

純資産
(100万ドル)

平均
出来高

経費率

年初来
リターン

5年
リターン

TIP

ブラックロック

$ 26,983.1

 2,767,844.0

0.19%

0.20%

20.87%

VTIP

バンガード

$ 13,096.5

 1,725,752.0

0.05%

2.26%

15.12%

(出典:2021年5月4日付ETF DB)

 

VTIPが米国財務省が発行する残存期間5年未満物価連動国債をカバーするのに対し、
TIPは5-7年12.15%、7-10年21.46%、15-20年1.64%、20年超14.76%と中長期の物価連動国債もカバーしている点が大きく異なります。
(この点が5年リターンの差になっています)


TIPの方が規模も大きく(269億ドル超、2兆9500億円)、出来高も多いですが、
VTIPの規模も十分あり(130億ドル超、1兆4316億円)、出来高も少ないわけではありません。

 

経費率は、TIPは0.19%であるのに対し、VTIPは格安の0.05%となっています。

 

まとめ

TIPは、残存期間の差からVTIPよりも高めの利回りが期待できることもあり、
ポートフォリオに加え、インフレリスクのヘッジとして保有することは悪くない選択肢だと思っています。

ただ、aotakoとしてはVTIPの低経費率に惹かれましたので、VTIPをローリング候補にいれることにしました。

 

目指せFIRE!

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