「プラチナ」という選択肢【Platinumも持つ必要はあるのか?】
こんにちは!
FIREを目指す、40代独身会社員のaotakoです。
一昨日は投資先としての「金」
昨日は「銀」について解説しましたが、
本日は、貴金属のシリーズとして、投資先としての「プラチナ」について解説していきたいと思います!
「プラチナ」は、「貴金属」の一種です。
その白い輝きと、科学的に非常に安定しているため、宝飾品として利用されており、
近年では自動車排気ガス用触媒、燃料電池の電極板といった地球環境を支える最先端技術にも利用され、21世紀の産業には不可欠な資源として需要が高まって来ています
(なお、世界的に見ればプラチナは工業用として約60%が使用されています)。
これまでに採掘されたプラチナは約7,000トンという少なさで、貴金属の中でも特に希少性があります(出典:Platinum Guild International)
埋蔵量は、約1万6千トンと推定されています。
2050年までの累積での使用量は、埋蔵量ベースとの関係で言えば、一見他の金属資源ほどの深刻さはないようにも見えますが、埋蔵量と埋蔵量ベースの差が小さいため、累積消費量が現有埋蔵量に接近してくると、深刻な供給不安に陥るケースも想定されます。
(出典:国立研究開発法人物質・材料研究機構HP)
以上から、長期的な視点で、資産の多様性を確保するため、金・銀だけでなく、プラチナを持つという選択肢はありえます!
プラチナを持つのであれば、やっぱりETFがオススメ
一般的には
・プラチナ積立
・プラチナ地金(延べ棒、バー、インゴットともいわれます)
・ETF(Exchange Traded Fund 。「株」のように売買される上場投資信託のことです)
の3つがあります。
「プラチナ積立」「プラチナ地金」はその買付時に、概ね約定代金の2.0%もの取引手数料が取られます
(100万円分のプラチナを買ったら2万円も手数料が取られます)。
それに対し、ETFであれば、少ない手数料ですみます(プラチナの米国ETFはSBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM株等の日本の特定口座対応証券会社では2021年4月12日現在取り扱いがありません。。。確定申告が必要になる海外の証券会社の口座を開く必要があります)
ゆえに確定申告の手間を考えれば、日本ETFを選ぶしかありません!
プラチナETF比較【PPLT】【PLTM】【PGM】【1541】【1674】【1682】
銘柄 |
管理会社 |
純資産 |
平均 |
経費率 |
年初来 |
5年 |
SBI証券での |
PPLT |
$1,588.91 |
237,984 |
0.60% |
12.05% |
21.18% |
× |
|
PLTM |
GraniteShares |
$43.97 |
97,152 |
0.50% |
12.20% |
設立日が2018年1月22日のためデータなし |
× |
PGM |
iPath |
$6.38 |
613 |
0.45% |
13.62% |
設立日が2018年1月17日のためデータなし |
× |
1541 |
三菱UFJ |
$191.1 |
64,072 |
0.59% |
53.93% |
4.35% |
〇 |
1674 |
Wisdom Tree |
$5.19 |
255 |
0.49% |
39.46% |
4.34% |
〇 |
1682 |
$4.76 |
14,000 |
0.45% |
57.64% |
3.95% |
〇 |
(出典:2021年4月11日付ETF DB、Bloomberg)
プラチナのETFは、米国では3あります。
日本国内のプラチナETFと比較します。
PPLT、PLTM、PGM【ご参考までに】
・純資産PPLT>>PLTM>PGM
・出来高PPLT>>PLTM>>PGM
・経費率PPLT<PLTM<PGM
繰り返しになりますが、残念ながら、2021年4月12日現在、PPLT、PLTM、PGMは日本の特定口座を持つ証券会社から購入できないため、選択肢から外れます。
1541【日本最大のプラチナETF】
1541(純プラチナ上場信託)は日本の三菱UFJ信託銀行が管理するETFで、円建で購入できます。
純資産、出来高ともにPPLTに劣るものの、日本最大のプラチナETFです。
1674【流動性なし、よく言えばバランス型】
1674(Wisdom Tree プラチナ上場投資信託)は英王室属領のジャージー島のウィズダムツリーが管理するETFで、1541と同様に円建で購入できます。
純資産は、1541を下回るものの、経費率は低いです。
(ただし、次に紹介する1682よりも経費率は高いです。)
よくいえば、バランス型といえるかもしれません。
1682【経費率最安】
1682(日経・JPX白金指数上場投信)は野村アセットマネジメントが「NEXT FUNDS」のブランド名で管理するETFで、円建で購入できます。
純資産、出来高は、1541を下回るものの、経費率は円建ETFの中で最も低いです。
まとめ【無理して購入する必要なし】
プラチナの米国ETFは日本の特定口座を持つ証券会社から購入できないため、選択肢から外れます。
円建でも構わない方ならば
流動性の高さから選ぶのであれば1541
経費率の低さから選ぶのであれば1682
と好みに応じて選ぶとよいです。
しかしながら、金ETFのGLDMの経費率0.18%に比べ
プラチナETFの経費率は最低でも0.45%と、2倍以上であるので魅力に乏しいのも事実です。
よってaotakoはプラチナのドルコスト平均法による定期的な購入による長期的運用は見送ることとしました。
ただし、短期的には銀と同様に面白い資産であることは確かなので、監視対象(ウォッチリスト)に入れて定期的にチェックしていきます。
目指せFIRE!!